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フクロモモンガとは?

  • 有袋目 フクロモモンガ科 フクロモモンガ属
  • 英名:Sugar glider
  • 寿命:約4~7年
  • 全長:約12~16cm
  • 分布:オーストラリア、ニューギニア島

オーストラリアやニューギニアなどの亜熱帯の森で暮らす、樹上性の有袋類の動物です。
カンガルーやコアラなどと同様に、お腹にある袋で子供を育てます。

大きくて綺麗な目、手で持って食べる姿などの可愛らしさなどが注目され、人気があります。

夜行性のため昼は寝ていて夜に活発に動きますが、飼育下では昼間でもミルクやおやつを見せると起きてきます。
寿命は4~7年と言われていますが、最近では栄養バランスの優れた専用フードの充実やインターネット上での飼育環境などの情報の共有がされるようになり、寿命が延びていて最長で12年生きた子もいるほどです。

ベビーの方が人慣れしやすい子に育ちやすいと言われていますが、冬は温度管理が難しく体調を崩しやすいので、初めて飼育される方はベビーよりも既に人なれしているヤング~アダルトがオススメです。
また懐きやすくするには、手に乗せてミルクやおやつなどを与えて、なでたり抱っこしたりして沢山のスキンシップをしてください。

※脱嚢(だつのう)…母親の嚢(ふくろ)から子供が出てくること。販売される際は「脱嚢後〇ヵ月」と表示される場合があります。

◆フクロモモンガをお迎えする準備

お迎えをする際は、最低でも下記のような用品の準備が必要となります。

餌(フクロモモンガ専用フード・昆虫など)・おやつ

自然界では花の蜜や樹液や昆虫を食べているようですが、飼育下では栄養バランが良いフクロモモンガ専用ドライフードを新鮮なお水と共に与えます。
福桃ランドでは、モモンガ専用ドライフード「ラブダイエット」や「福桃プレミアム」を販売しており、フクロモモンガに大人気です。

フルーツやモモンガゼリー(福桃ゼリー)や種子系おやつはケージ内のお皿に入れて与えても良いですが、手に乗せてスキンシップしながら与えるとより一層仲良しになれます。
福桃ランドでは、フクロモモンガの好きなおやつは手から与えることを推奨しています。
ベビーの場合はミルクも与えるようにしましょう。

【注意】
おやつを与えすぎると主食のモモンガフードを食べなくなり、栄養バランスが悪くなるので与え過ぎないように注意しましょう。


野性では花の蜜や樹液や昆虫を食べているようです。小動物用のゼリーや専用の樹液の結晶なども喜んで食べるので大人気のおやつです。
福桃ランドでは、オリジナルの「福桃ゼリー」を販売しています。フクロモモンガが喜んで食べるのでこちらも大人気の商品です。

オススメのフクロモモンガフード・ミルク
  • オススメのフクロモモンガのおやつ
  • ケージ(水槽)

    飼育する部屋の温度に合わせて夏は網のケージで涼しくし、冬はアクリルやガラス製のケージで暖かくして気候に合わせてケージを選ぶと良いでしょう。

    木の上に住んでいるので、横幅よりも高さがあった方が良いでしょう。
    手が器用で簡単なつくりのケージの入り口だと自分でこじ開けて出てしまう恐れもあります。
    別でロックなどをしておく必要があります。

    雌雄同時に飼う場合、繁殖しない時は別々のケージで飼育すると多頭飼い崩壊を防げます。

    オススメのフクロモモンガケージ
  • 床材

    チップやペットシートなどの床材を入れましょう。掃除がしやすくなります。
    予算や使い勝手の良さなどで選びましょう。
    クッションになるだけではなく、下にプレートヒーター敷いたときに温度を和らげれるのでオススメです。

    オススメのフクロモモンガ床材
  • エサ入れとドリンクボトル

    エサ入れはひっくり返さない安定したもので、大きさはそこまで大きくなくてもいいです。
    鳥かごなどのケージを使用している場合は、エサ入れを利用しても良いです。その際は多く餌を入れないように注意しましょう。
    食べ残しなどがあれば、片づけておきましょう。

    動きが活発なためお皿に入れるとこぼし易く床材などが入り不衛生の為、ドリンクボトルを利用すると良いでしょう。
    常に新鮮なお水が飲めるように注意しましょう。

    オススメのエサ入れとドリンクボトル
  • 隠れ家(シェルター・ポーチ)

    フクロモモンガは夜行性の樹上性になります。昼間は寝ている事が多いので暗闇にできる寝床になる隠れ家(シェルター・ハウス)を用意しましょう。
    子供ができた時、子育てをハウスで行います。

    木製や布製と樹脂・陶器製などのハウスがありますので、季節の温度によって選びましょう。
    木製はかじ木を兼ねているのでボロボロになったら交換しましょう。
    布製は糸がほつれてきますので、モモンガの体に絡みつかないように注意しましょう。

    布製のハウスなどは汚れやすいので、こまめに洗えるように複数持っておくのがオススメです。

    オススメの隠れ家(シェルター・ポーチ)
  • おもちゃ・アクセサリー(止まり木・ステージ)

    鳥と同じようなぶら下がるおもちゃなどを設置するとマメに遊び、運動不足やストレス発散になります。
    ステージなどの休める場所もケージに置くようにしましょう。
    また枝のようなアクセサリーを置いたりすると、喜びます。

    オススメのおもちゃ・アクセサリー(止まり木・ステージ)
  • 温度計・ヒーター・保温器具

    ケージを設置する場所の温度が重要となります。
    寒い場合はケージの下にひくヒーターが必要となります。(ピタリ適温などのシートタイプヒーター)
    シートタイプヒーターは敷いた場所のみ暖かくなりますが、全体を温めることはありませんので、隠れ家はヒーターの上に置くと良いでしょう。

    お部屋の温度が低く過ぎる場合は、上から温めるタイプのヒーターも必要です。(暖突や保温電球など)
    ケージ内の温度は温度計でしっかり確認して管理しましょう。

    適温は大人でしたら20~30℃、ベビーは25~30℃をキープすると安心です。
    暑い夏場であっても冷房を使用する時はヒーターが必要となります。

    オススメのヒータ
  • オススメの温度計
  • オススメの保温器具
  • ◆オスとメスの見分け方

    オスは肛門から離れたお腹の真ん中あたりに突起物があります。
    反対にメズは肛門のすぐ隣にあり、この距離で見分けます。

    ◆かかりやすい病気

    栄養性疾患

    好き嫌いの好みが激しい偏食家のフクロモモンガなので、つい好きなものをあげがちになりますが、それが原因で過剰栄養または栄養不足に陥り病気になります。
    肥満や代謝性骨疾患などの原因になります。
    特に妊娠の時などは栄養の偏りが無いように、ビタミンやカルシウムなどのミネラルを多めにあげるように心がけましょう。

    母親の栄養不足や偏りが原因で子供が白内障になることもあります。

    自咬症

    ストレスなどで尻尾など咬んだりして傷つけることがあります。
    最悪は尻尾などが無くなることもあります。

    なるべくストレスの少ない環境にするように心がけましょう。
    例えば、大きな音や触りすぎない、複数で同じケージで飼っている場合は離したりするなどです。

    爪切りについて

    モモンガは木から木へ飛びうつる際にしっかり木をつかめる様に爪が鋭くなっていますので、手に乗せてスキンシップする際に爪で傷が出来る場合があります。

    爪を切る際は深爪しないように注意しましょう。難しい場合はペットショップや動物病院で有料で行っている事があります。

    オススメの爪切り
  • 事故

    フクロモモンガの行動範囲にコンセントや水などが無いか注意しましょう。
    間違えてコードかじって感電や金魚・熱帯魚の水槽に落ちて溺れるなどの事故も考えられます。

    また植物も毒になる種類があるので、間違ってかじらないように近くには置かないようにしましょう。
    毒になる植物は、例としてはスズランやチューリップ、スイセン、ニラ、アボカド、玉ねぎ類などです。
    フクロモモンガは賢く・手の力があります。突然、自ら開けてケージの外にでる可能性もあるのでケージを置く場所も考えておくと良いでしょう。

    ◆フクロモモンガの選び方

    フクロモモンガを必ず手に取って触って確かめましょう。

    • 鼻が綺麗なピンク色である。(調子が悪いと白ぽくなります)
    • 目の輝きが綺麗。
    • 毛艶が綺麗か?
    • 肛門が汚れていない。
    • ずっしり重い骨太体形(大きさの割に)

    警戒する子は激しく鳴きます。あまり鳴かないような子を選ぶようにしましょう。

    ◆フクロモモンガを飼うコツ

    フクロモモンガが逃げた時

    ケージから逃げた場合に室内にいる可能性がある時のみですが、逃げた付近にハウスを設置すると入ってくれる可能性があり、捕獲出来る可能性があります。

    フクロモモンガのスキンシップ方法

    おにぎりをにぎるような手の形にして手のひら全体が密着するように包み込みます。
    モモンガは暗くて狭いお母さんの嚢の中にいるような気持ちになり、安心して寝てしまったり飼い主さんと過ごすようになります。
    冷え性で手が冷たい人は、手を温めてから行うようにしましょう。

    ◆懐くのか懐かないのか?

    よく聞かれる事なのですが、個々の性格によります。

    一般的に「ベビーから育てると懐くようになる」等と言われていますが、決してそうなるとは言えません。
    懐く子は懐きますし懐かない子は懐かないです。

    一番は忍耐強く世話をすれば懐く可能性があり、逆もしかりです。
    懐かないからと飼育を放棄はしないようにしましょう。



    ※個体や飼育環境などによって飼育方法が異なる場合があります。
    こちらに書いている内容は一般的な飼い方になりますので、必ず購入したショップで詳しい飼育方法を聞いて確認してください。